女性エンジニアが増加傾向にある一方で、男性中心の職場環境や長時間労働などの課題から「つらい」と感じることも少なくありません。
しかし、悩みを乗り越え、活躍している女性エンジニアも多く存在します。この記事では、女性エンジニアが抱える5つの共通悩みとその乗り越え方を解説します。
さらに、エンジニアに向いている女性の特徴や働きやすい職場の見つけ方まで紹介するので、IT業界での活躍を目指す女性は必見です。
1．女性エンジニアがつらいと感じる5つの悩み
女性エンジニアが「つらい」「辞めたい」と感じるのは決して珍しいことではありません。
多くの女性エンジニアが共通して抱える悩みを理解することで、解決への糸口が見えてきます。
残業や休日出勤が多い労働環境
エンジニア職は納期が迫った際やトラブル発生時に残業を求められることが多く、システム担当者は休日対応も必要になることがあります。
これは家事や育児との両立を重視したい女性にとって大きな負担となります。
また、企業が掲載する平均残業時間は全部署の平均であることが多く、エンジニア部門の実態は入社後でないと見えてこないケースが多いのも現実です。
想像以上にハードな労働環境に直面し、心身ともに疲弊してしまう女性エンジニアは少なくありません。
職場に女性が少なく相談相手がいない
情報サービス産業協会の2023年調査によると、ITエンジニアの女性比率はわずか15.8%です。
男性が大多数を占める職場では、女性特有の悩みや体調問題などを相談できる相手がいない孤独感に苦しむことがあります。
男性同士の会話や文化に馴染めず、心細さや疎外感を抱えながら働くことになり、この孤立感からキャリアを諦める女性もいます。
参考：2023 年版情報サービス産業 基本統計調査｜情報サービス産業協会（31ページ）
キャリアプランを立てにくい
多くの女性エンジニアが直面する課題として、キャリアプランの描きにくさがあります。
IT業界では女性の上司や管理職が少なく、お手本になる先輩が見つけにくい状況です。逆に、現場で見かける女性エンジニアが激務をこなす姿を見て「自分には無理かもしれない」と不安を感じるケースも多いです。
また、結婚・出産などのライフイベントをネガティブに捉えられてしまい、キャリアへ影響をうける可能性も0ではありません。
仕事と私生活の両立を考える女性にとって、将来像を描くことが難しく、キャリアへの不安から、つらいと感じることがあります。
継続的に学習時間を作れない
IT業界は技術の進歩が速く、エンジニアには継続的な学習が求められます。
しかし、平日は長時間労働で疲れ果て、休日は家事や育児に追われる女性にとって、プライベート時間を削ってまで学習を続けることは大きな負担となります。
特に家庭を持つ女性は男性エンジニアよりも学習の時間を確保しづらく、キャリアの行き詰まりを感じやすい傾向があります。
スキルアップできない不安からエンジニア職を続けることがつらいと悩む女性も少なくありません。
性別による特別扱いやハラスメント
女性エンジニアが少ない環境では、過度な注目や特別扱いを受けることがあります。
「女性だから」という理由での業務配分の偏りや過度な配慮が逆にストレスとなり、チーム内での孤立を招くこともあります。
また「女性はいずれ結婚して辞める」といった偏見や、飲み会での接待役を期待されるなどのハラスメントに耐え切れず、職場を去る選択をする女性エンジニアもいます。
こうした性別に起因する扱いの差は、実力を正当に評価されたいと願う女性にとって大きな障壁となっています。
2．女性エンジニアが悩みを乗り越える5つの方法
女性エンジニアが抱える悩みは確かに存在しますが、それらを上手に乗り越え、長くキャリアを続けるための方法もあります。
ここでは具体的な対処法を紹介します。
メンターやロールモデルを見つける
キャリア構築には、自分の目標や参考となる存在が重要です。社内に適切な女性メンターがいない場合は、社外のコミュニティやイベントに積極的に参加して繋がりを作りましょう。
LinkedInやX(旧Twitter)などのSNSでフォローするのも良い方法です。直接会う機会がなくても、ブログやインタビュー記事を通じて女性エンジニアのキャリアパスを学ぶことができます。
理想の働き方を実現している女性エンジニアの存在を知ることで、自分のキャリアビジョンがより明確になり、モチベーション維持にも繋がります。
女性エンジニアのコミュニティに参加する
同じ悩みや課題を抱える女性エンジニア同士で繋がることは、精神的な支えになります。「PyLadies」など、女性エンジニアを対象としたコミュニティが国内外で活動しています。
オンラインコミュニティに参加すれば、場所を問わず交流できます。
コミュニティでは技術的な情報交換だけでなく、キャリア相談やメンタリングも行われていることが多く、孤独感の解消や新たな視点の獲得に役立ちます。
参加することで女性特有の悩みの共有や解決策のヒントが得られるほか、採用情報などキャリアに関する貴重な情報も手に入ります。
PyLadies Tokyo とは
PyLadiesはPythonが好きな女性のための国際的なコミュニティです。プログラミング経験を問わず参加でき、学習や情報交換の場を提供しています。
日本では東京支部（PyLadies Tokyo）が毎月の集会を中心に活動しています。女性プログラマー同士のネットワーク構築や技術向上をサポートする貴重なコミュニティです。
自分のための時間を作る
限られた時間の中でスキルアップを継続するには、効率的な時間管理が鍵となります。まずは小さな時間でも継続できるよう、通勤時間や昼休みなど「隙間時間」を有効活用しましょう。
Podcast形式の技術コンテンツは移動中に聴くことができます。また、週に1回だけでも「学習デー」を設定し、家族の協力を得ながら集中的に学習する時間を確保する方法も効果的です。
オンライン学習プラットフォームやミニプロジェクトなど、短時間で効果的に学べるリソースを活用することで、限られた時間でも着実にスキルを高めていくことができます。
働きやすい職場環境を見極める
職場環境が女性エンジニアの働きやすさを大きく左右します。転職活動の際には、単に募集要項だけでなく、女性の管理職比率や育休取得率などの実績を確認することが重要です。
面接時には残業の実態やリモートワークの柔軟性について具体的に質問しましょう。
また、現在働いている女性エンジニアとの面談を希望するのも有効な方法です。企業のダイバーシティ推進への取り組みや、技術勉強会の開催状況なども働きやすさを判断する材料になります。
口コミサイトなどで実態を調査し、自分のライフスタイルと価値観にあった環境を選ぶことが長期的なキャリア構築には欠かせません。
ストレスマネジメントを習得する
男性中心の職場環境や高い業務要求に対処するためには、適切なストレスマネジメントが必要です。
まず自分のストレス要因を特定し、対処法を考えることから始めましょう。定期的な運動やマインドフルネス瞑想は心身のリフレッシュに効果的です。
また、仕事とプライベートを明確に区切る「境界設定」も重要なスキルです。休暇を取ることや「ノー」と言える勇気を持つことも必要です。
心身の不調を感じたら、早めに専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
職場の医務室や従業員支援プログラム(EAP)の活用、外部のカウンセリングサービスの利用も効果的な対策となります。
3．女性エンジニアの現状と統計データ
女性エンジニアの現状を客観的に理解するため、統計データから業界の実態を見ていきましょう。これらの数字は課題だけでなく、可能性も示しています。
IT業界の人材推移と女性比率
情報サービス産業協会の「2023年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、IT業界の女性比率は全体で24.9%、そのうちITエンジニアに限ると15.8%にとどまっています。
経済産業省の試算によると、IT業界では2030年までに深刻な人材不足が予測されています。現状では、約45万人のIT人材が不足すると見込まれています。
さらに、最大の想定ケースでは約79万人、最小の想定ケースでも約16万人の不足が予測されています。IT関連市場の継続的な成長に対して人材供給が追いついておらず、人材育成と確保が業界の大きな課題となっています。
女性エンジニアの平均年収と将来性
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、女性の情報通信業の一番高い平均年収（55～59歳）は約462万円で、これは女性の給与所得者全体の同年代平均年収約330万円を大きく上回ります。
スキルと経験を積み重ねることで、女性であっても高い収入を得られる職種と言えます。
また、IT人材の需要は今後も増加すると予測されており、デジタルトランスフォーメーションの加速やAI技術の普及により、エンジニアの市場価値はさらに高まる見込みです。
長期的なキャリア形成が可能な点は、女性にとっても魅力的な選択肢ですね！
4．「きつい」だけではない！女性エンジニアのメリット
女性エンジニアの悩みに焦点が当たりがちですが、女性だからこそのメリットも多くあります。
これらの利点を理解することで、キャリア選択の判断材料になります。
転職市場での需要の高さ
IT業界全体で人材不足が続く中、ダイバーシティ推進の観点から女性エンジニアの採用ニーズは特に高まっています。
NRIセキュアテクノロジーズの調査によれば、情報セキュリティ人材が「不足している」と回答した企業は約90%に達します。
多くの企業がダイバーシティ&インクルージョンを経営課題として掲げており、女性エンジニアの採用に積極的です。
また、女性視点でのシステム設計やUI/UXデザインの重要性が認識されており、製品開発チームの多様性確保のためにも女性エンジニアが求められています。
出産や育児でキャリアを中断しても、スキルがあれば再就職の可能性は高く、長期的なキャリア形成がしやすい職種といえるでしょう。
参考：NRIセキュアテクノロジーズ株式会社｜NRIセキュア、日・米・豪の3か国で「企業における情報セキュリティ実態調査2022」
平均より高い収入を目指せる
女性エンジニアの平均年収は一般女性の平均と比較して約1.5倍と高水準です。上流工程を担当するようになるとさらに収入アップが期待できます。
特に、女性比率が低いセキュリティやデータサイエンス分野ではスキルの希少性から高い報酬が得られる傾向があります。
また、経験を積んだ後はフリーランスとして独立することも可能で、時間や場所に縛られない働き方をしながら高収入を得ている女性エンジニアも増えています。
複数の案件を並行して請け負う「複業」スタイルで、さらなる収入増加も見込めます。
スキルと実績さえあれば性別に関わらず評価される環境であり、長期的に見て女性のキャリア形成と経済的自立に有利な職種と言えるでしょう。
実力主義の評価環境
IT業界の大きな特徴の一つが、性別よりも技術力や成果が重視される実力主義の評価文化です。特にプログラミングスキルは目に見える形で成果が表れるため、客観的な評価がされやすい職種です。
ソースコードの品質やバグの少なさ、納期厳守など、数値化できる指標で評価されることが多く、性別バイアスが入り込む余地が比較的少ないと言えます。
特にベンチャー企業やスタートアップでは古くからの日本企業の評価方法に比べて実力主義の傾向が強く、若手でも能力次第で責任ある立場を任せてもらえることも多いです。
また、オープンソースコミュニティへの貢献など、社外活動を通じた評価獲得も可能で、自分の実力を客観的に示しながらキャリアを構築していけることは女性エンジニアにとって大きなメリットです。
柔軟な働き方の選択肢
エンジニアの業務はリモートでも十分に遂行できるケースが多いです。
他業種に先駆けてフルリモートやコアタイムなしフレックス、時短勤務など、様々な選択肢から自分に合った働き方を選べる企業が多く、働き方の柔軟性が高いのが特徴です。コロナ禍以降はその傾向がさらに強まっています。
また、キャリアを重ねていくとフリーランスとして独立する道も開けており、より自由度の高い働き方を実現できます。
自宅で仕事をすることで通勤時間を削減でき、その時間を家族との時間やスキルアップのための学習に使えるのも大きなメリットです。
育児や介護などと仕事の両立がしやすく、ライフステージの変化に応じた働き方の調整ができます！
5．エンジニアに向いている女性の特徴
女性エンジニアとして活躍するには、どのような素質や特性が役立つのでしょうか。自分に合った職種選択の参考になる特徴を見ていきましょう。
論理的思考を得意とする人
エンジニアの仕事は本質的に論理的思考力を必要とします。物事を筋道立てて考え、問題を順序立てて解決できる思考パターンを持つ女性はエンジニアに向いています。
例えば料理のレシピを工程ごとに効率化できる人や、複雑な手順を簡略化するのが得意な人は、プログラミングの手順化と似た思考回路を持っているといえます。
また「なぜそうなるのか」という因果関係を常に考える習慣がある人も適性があるでしょう。
論理的思考力は生まれつきのものだけでなく、パズルやロジックゲーム、プログラミング学習などを通じて鍛えることもできます。
抽象的な概念を具体的に落とし込む作業が好きな人や、物事を体系的に整理するのが得意な人は、エンジニアとしての素質があると言えるでしょう。
継続的な学習を楽しめる人
IT業界の特徴として、技術の進化スピードが非常に速く、常に新しい知識やスキルを吸収し続ける必要があります。
そのため、学ぶことそのものに喜びを見出せる人、知的好奇心が旺盛で新しい技術にワクワクできる人はエンジニアに向いています。
「わからないことを調べて解決する」というプロセスを苦と感じず、むしろ楽しめる姿勢が重要です。学習の習慣化には、毎日少しずつでも取り組む「小さな積み重ね」が効果的です。
また、一人で黙々と学ぶだけでなく、勉強会やコミュニティに参加して他者と知識を共有することで、モチベーション維持にもつながります。
技術書を読むのが好きな人、新しいツールや言語を試すのが楽しい人は、エンジニアとしての適性が高いと言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人
エンジニアは単に技術を扱うだけの仕事ではなく、要件定義のためのクライアントとの対話や、チーム内での情報共有など、コミュニケーションが重要な要素を含みます。
複雑な技術的概念をわかりやすく説明できる力や、ユーザーの本当のニーズを引き出す質問力が求められます。
女性は一般的に共感力や傾聴力に優れているとされており、ユーザー目線のシステム設計や円滑なチームワークに活かせる強みです。
また、多様な関係者との調整が必要なプロジェクトマネジメントでも、女性特有のコミュニケーション能力が評価されることが多いです。
技術だけでなく対人スキルも高い女性エンジニアは、リーダーシップポジションへのキャリアパスも開けやすく、長期的なキャリア形成において大きなアドバンテージとなります。
6．【女性エンジニア】働きやすい企業選び確認ポイント
女性エンジニアとして長く活躍するためには、自分に合った職場環境を選ぶことが重要です。転職や就職の際に確認すべきポイントを紹介します。
女性の育休・産休取得実績をチェック
制度があるだけでなく、実際に活用されているかが重要です。
面接時には「過去3年間で育休を取得した女性エンジニアは何人いますか？」「復帰率はどれくらいですか？」といった具体的な質問をしましょう。
また、育休から復帰した女性エンジニアがどのような業務に携わっているか、キャリアの連続性が保たれているかも確認すべきポイントです。
育休中の情報共有体制や、復帰後の時短勤務制度、子どもの急な病気への対応方針なども聞いておくと安心です。
可能であれば、実際に育児と仕事を両立している女性社員に話を聞く機会を設けてもらうのが最も信頼できる情報源になります。
女性が長く活躍している企業では、このような質問にも具体的かつ前向きな回答が得られるはずです。
フレックスやリモートワーク制度の充実度
働き方の柔軟性は、女性エンジニアが長くキャリアを続けるための重要な要素です。
単に「フレックス制度あり」「リモートワーク可」といった表面的な情報だけでなく、実態を詳しく確認しましょう。
具体的には、コアタイムの有無や長さ、リモートワーク可能な日数制限、オフィス出社が必須の業務や会議があるかなどです。
また、リモートワーク時の評価方法や、チームとのコミュニケーション手段もチェックポイントとなります。
特に重要なのは「制度と実態の乖離」を見極めることです。制度はあっても「周囲への気兼ねから利用しづらい」といった社内文化ではメリットが半減します。
実際の利用率や、経営層の本気度を確認することで、表面的な制度と実態のギャップを見抜くことができるでしょう。
研修・スキルアップ支援の整備状況
継続的な学習が必須のIT業界では、企業のスキルアップ支援制度が重要な選択基準となります。
確認すべきポイントとしては、業務時間内で受けられる研修制度があるか、資格取得支援（費用補助や報奨金）の有無、技術書籍の購入補助などが挙げられます。
特に女性エンジニアにとっては、業務時間外の学習時間確保が難しいケースが多いため、勤務時間内での学習機会が充実しているかどうかは重要な判断材料です。
また、社内勉強会や技術共有の文化があるかどうかも、長期的な成長環境として重要です。
メンタリング制度や、女性エンジニア向けの特別なキャリア支援プログラムがあれば、さらに理想的な環境と言えるでしょう。
7．女性エンジニアに関するよくある質問
女性エンジニアとしてのキャリアについて、多くの方が抱く疑問に対する回答をまとめました。
それぞれの状況に応じたアドバイスを参考にしてください。
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女性が未経験からエンジニアになるには？
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未経験から女性エンジニアを目指すのは十分可能です。まずは自分の興味ある分野（Webフロントエンド、アプリ開発、データ分析など）を絞り、その領域に特化した学習から始めるのがおすすめです。
プログラミングスクールは短期間で基礎を身につけるのに効果的で、女性向けコースを設けているスクールもあります。また、無料のオンライン学習リソース（Progate、ドットインストールなど）で基礎を学んでから、実践的なプロジェクトに取り組むという段階的アプローチも効果的です。
ポートフォリオ作成では、自分の強みを活かせる題材を選び、コードの品質と解説の明確さを意識しましょう。
女性エンジニアのコミュニティに参加して情報収集や人脈形成を行うことも、未経験からの転職におすすめです！
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出産・育児との両立は可能？
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出産・育児とエンジニアのキャリア両立は確かに大変な挑戦ですが、リモートワークやフレックスタイム制度が充実している企業を選ぶことで、柔軟な働き方が可能になります。
パートナーや家族の理解・協力を得ることも両立の鍵となりますので、家庭内での役割分担を明確にしておくことも大切です。
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30代からのキャリアチェンジは遅い？
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30代からのエンジニアへのキャリアチェンジは決して遅くありません。むしろ前職での経験を活かせる強みがあります。
他業界での経験は、業務理解力やコミュニケーション能力として高く評価されることが多いです。例えば、金融業界出身者はフィンテック企業で、医療関係者はヘルステック分野で重宝されるなど、前職のドメイン知識が武器になります。
未経験からのスタートでも、プロジェクト管理経験や顧客折衝スキルなど、技術以外の部分で即戦力として活躍できるポイントをアピールすることが大切です。
8．きつさを乗り越えて女性エンジニアとして長く活躍するために
女性エンジニアの道には残業の多さや職場の女性比率の低さなど「つらい」と感じる課題がありますが、適切な対処法で乗り越えられます。
同じ悩みを持つ仲間とのつながりを作り、自分に合った職場環境を選び、スキルを高め続けることが重要です。
女性ならではの強みを活かし、実力で評価される環境で成長していけば、長期的な活躍が可能です。
IT業界は今後も拡大し、女性エンジニアの活躍の場も広がっていくでしょう。
